わたし的に「スピード」と「マトリックス」以外、作品に恵まれていないと感じるキアヌ・リーブス。
そのキアヌの最新作で前評判も上々、本当は劇場に観に行きたかったけどタイミングが合わず、今回レンタルDVDでの鑑賞とあいなりました。
その映画とは「ジョン・ウィック」
すでに続編も決定しているみたいだし、元殺し屋が復讐のために殺し稼業に戻るという内容で、トレーラー映像を見た限りアクションもかっこよく、かなり期待できる。
タイトルが主人公の名前というと「ロッキー」とか「ランボー」とかありますが、大概そういうのは主人公が不屈で不死身だったりします。
ヒーロー物の「スパイダーマン」や「バットマン」、「アイアンマン」などと同列で主人公が劇中で死んじゃったりすることがほとんどないので安心して観れるタイプの映画です。
さて、ここから先はネタバレが含まれるので、まだ観ていない方は閲覧注意です。
ジョン・ウィックは誰の復讐のために立ち上がるのか
ベタなストーリーを思い描いていた私は、「愛する妻のため殺し屋から足を洗ったが、何かの理由で妻が殺され、その復讐のために殺し屋に戻る」というのを思い浮かべてました。
それがなんと、本編開始早々、妻が病死します。
いきなり想定外の展開、出鼻をくじかれるとはこういうこと(^_^;)、かといって彼らに子供がいるわけでもないようだ。
ではジョン・ウィックは何の復讐のために殺し屋に戻るの?と考えてる間にストーリーは続きます。
妻は亡くなる前にジョン・ウィックに贈り物をしていた。
ジョン・ウィックが妻が亡くなったことを家で悲しんでいるところに宅配便が届きます。それは妻が亡くなる前に手配したと思われる「犬」。
いきなり相談も無しに生き物を贈られるのは私だったらかなり困りますが、ジョン・ウィックは受け入れます。
そして、その犬との生活が始まります。このワンちゃん、とても賢いです。来たその日から外でトイレするし、ジョンの言うことも聞きます。とってもかわいい
でも私が見た限りでは、その犬との生活はよくて数日です。下手すると2日、名前も付けたかどうかもわからない。
確かにかわいいし、妻が贈ってくれた犬ということもあり、大切にしようと思っていたのでしょう。
でも「愛犬」というには日が浅いような気がします。
しかし、ジョン・ウィックは出会って間もないこの「愛犬」を殺された復讐のため立ち上がります。
も~ギッタギタに殺しまくります。
ジョン・ウィックの辞書には「躊躇」という言葉が無いのでしょう。
基本、ヘッドショット込で確実に殺します。プロです。怖いです。
愛犬一匹のために殺す人数は70人以上。
凄すぎます。(^_^;)
確かに犬でも一つの命です。それを奪う権利は誰にもありません。そしてその奪われた命のために復讐に立ち上がるのもわからなくはないです。
でもねぇ。。。どうなんだろう・・・
さて、「ジョン・ウィック」は限定されたルールが適用される限りなく狭い特殊な世界の話です。
街中で何十人殺そうがお咎めなしです。ちゃんと掃除屋がいて綺麗にしてくれます。
ストーリーの最後、復讐を終えたジョン・ウィックは自ら受けた怪我の応急処置のため、ある建物に侵入します。そこで見つけた犬を一匹盗み、家に帰る後ろ姿でストーリーは終わります。
どこまでも迷惑な奴です。
しかし、復讐も終わったし、次回作では何のために殺しに戻るのか気になります。
うーん、、、確かにアクションは良かったけど、理由が釈然としなくて微妙な映画ですた。
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