期待半分で観た映画が「かくれた名作」だった時の喜びは最高である。
例えて言えばカレーライスのルーの中に予想外にでかい肉が入っていた時に似ている。
今回発見した映画は「名作」というより「迷作」といった方が良いかもしれない。
その名は・・・・
「インスタント沼」
全編通して不条理感満載なのだが何も考えずに観るにはちょうど良い作品。
ストーリーよりシーンやセリフに重きを置いているようにも感じる作品。
その中で最高に良かったのがこのセリフ
「テンション上げたいなら水道ひねろ!」
テンションが上がらない主人公に対して骨とう品屋(実の父?)が教える妙技である。
洗面所のシンクに蓋をして蛇口を全開にして自販機にジュースを買いに行く。
水が溢れる前に戻ってこなきゃいけないから焦るし急ぐ。
そして水が溢れる前に戻ってこれた時、テンションはMAXになっている。
上級編として「風呂に蓋をして蛇口を全開にしてご飯を食べに行く。」というのもある。
たったこれだけ。
何もやる気が起きない時、是非試してみたい方法だ。
出演しているキャストもなかなかの俳優がでているし、得した気分。
最後の展開も驚いた。
そんな方向にいくんだ~と驚いた。
といっても嫌な感じではなく楽しめた。
主人公の麻生久美子の吹っ切れた演技もいい感じ。
監督は三木聡、三木、麻生というと「時効警察」を思い出す。
確かに「時効警察」好きな人なら気に入る映画だろう。
時間があるとき、ふとまた観たくなる映画だなぁ
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