本日山開き、乗鞍スカイラインにロードバイクで登る

畳平
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本日、ヒルクライムの聖地と言われている乗鞍の岐阜県側、乗鞍スカイラインの山開きでした。

標高2720メートル、ロードバイクで行ける日本で一番高い所ということで聖地と呼ばれているようです。

この時期の乗鞍は雪山の道路部分だけを削り取り道を作るので道路の左右に雪壁ができるのです。

10メートル以上ある雪壁の中をロードバイクで走るのは圧巻です。

しかし、今年は暖冬で雪が少なかったため雪壁が低いらしいという事です。

「百聞は一見に如かず」という事で、わたしの所属するロードバイクチームで山開きの日に乗鞍に登ることになりました。

乗鞍岳について

乗鞍は数年前に「マイカー規制」され、バスとタクシー、特別な許可をもらった車以外、エンジンのある乗り物では入山できなくなりました。

ほとんど車の走らない坂道を頂上目指してロードバイクで登ります。

坂道をロードバイクで登ることを「ヒルクライム」逆に下ることは「ダウンヒル」と言います。

しかし、問題があります。それは私はヒルクライムが大の苦手なのです。

ヒルクライムが苦手な理由

理由は太っているからですw

ヒルクライムでは重量が一番の敵です。チームのみんなはフレームやタイヤ、所持品などを工夫して数百グラムを軽くしようと頑張ってますが、私の場合、肉体に脂肪というウエイトを他のメンバーより20キロ近く多く蓄えています。

これは70キロの体重で20キロのウエイトを体につけるのと同じことを意味します。

わたしがヒルクライムが苦手な理由の第一はここなのでした。

その上、今年初のロードツーリングは雨のため10分で終了(^_^;)

ほとんど練習もしてない私の初乗りが乗鞍ヒルクライム・・・

自殺行為とも言えます。

私以外のメンバーは皆スレンダー体形で、ヒルクライムも大好きです。

わたしはロードバイクに関しては自分のことを「なんとかなるなんとかなる」と何もしない奴がなんともならなくなる典型だな」と思います。(^_^;)。

頭ではローラーとか毎日少しでも乗ろうと思っているのに身体がいう事を聞いてくれません。

そんなんならヒルクライム辞めればいいのにって考えますよね?

ホント頭の隅にはいつもあるんですが、懲りずに登ってしまいます。理由はあとで(^▽^)/

いざ乗鞍スカイラインへ!

そんなことを考えている間に本日が来てしまいました。

朝メンバーと合流し乗鞍へ向かいます。わたしたちは乗鞍のゲート前まで車で行き、そこから登ります。

そこからだと大体頂上の畳平(たたみだいら)まで14キロ程です。

平地の14キロはロードバイクなら楽々ですが、スタート地点からゴールまでの標高差が1500メートルある乗鞍はシャレになりません。

ヒルクライム開始

ヒルクライムの時、遅いわたしはチームで行ってもいつもソロツーリングになります。

要所要所の休憩場所で辛抱強く私の到着を待ってくれているチームのみんなにはいつも感謝感謝です。

チームメンバーはスイスイと先に行ってしまったので私は1人iPhoneから音楽を流しながら進みます。

この時点で心臓バクバク、息はゼイゼイなんですけどね(^_^;)

しばらく進むとガスってきました。

乗鞍のガスは雲の中

どんどん視界が悪くなっていきます。

これ霧のように見えますが実は雲の中なのです。

標高の高い乗鞍は下界からみると上にある雲と同じ高さという事ですね。

このまま天候が悪化すると冗談ではなく1メートル先も見えなくなります。

しかしチームメンバーは先に進んでいるので取りあえず進みます。

確かにいつもより道路わきにある根雪の量も少ないです。

ここから長い長い坂道との闘いがありましたが、雪壁の地点まで割愛します。

泣きたいほど苦しかったですけどね( ノД`)シクシク…

確かに低い雪壁

低い雪壁

雪壁です。低いうえ汚いですね(^_^;)

下は2014年の時の写真です。同じ場所で時期も同じですが高さが半分ぐらいしかありません。

2014年の雪山

ここから先、道路わきに雪が残っていますが、全体的に黄色かかっていました。

多分、中国からの黄砂ですね。

折角入山規制で排ガス被害を減らしているのにこれでは台無しですね(^_^;)

頂上間近での奇跡

雪壁を越え、先に進みます。ここまでくれば頂上はもうすぐです。

山間を抜けるとパッと一気に視野が開けます。

そこで今までガスっていた風景が一転、青い空が見えてきました。

その風景は「天空の城ラピュタ」でラピュタにたどり着いたシーンを思い出します。

ラピュタのワンシーン

ちなみに走っていたので上のシーンに似た風景は写真取れてません(^_^;)

乗鞍頂上付近

頂上の畳平の近くにくるとこの青空です。

空が近く感じます。というか実際近いんですけどね(^▽^)/

頂上畳平(たたいみだいら)到着

チームのみんなからかなり遅れて頂上到着です。

畳平

沢山のロードバイカーがいます。皆さん山開きに登りたいんですねぇ(^▽^)/

もうお昼も過ぎていたので、畳平にあるロッジでご飯を食べました。これも乗鞍登った時の恒例です。

カレーライス

わたしが食べたのはカレーライス、乗鞍山頂は水が貴重なので、食堂のメニューは冷凍モノかレトルトが多いです。

雪壁でパチリ

ご飯の後は写真タイムです。

乗鞍は岐阜県と長野県の県境に位置しています。

頂上の畳平から岐阜県方面に繋がる「乗鞍スカイライン」と長野県に繋がる「乗鞍エコーライン」に繋がっています。

上の雪壁は乗鞍エコーラインに続く道ですが、エコーラインの開通は毎年6月中旬ころなので走れるのはもう少し先です。

わたしがヒルクライムを辞めない理由

本当ならもっとしっかり練習してチームメイトと一緒に登るのがいいんでしょうが、それは今後の課題という事で・・・

わたしがヒルクライムをこんなに苦しみながらも続ける理由ですが、それは

「諦めなければゴールに辿り着くという事の再認識」

なんだと思います。

乗鞍スカイラインは最初から坂でどこまで走っても坂しかありません。

苦しくて苦しくて何度もやめたくなります。

体重が重いのでペダルを回すのも一苦労な上、回転数が少ないのでスピードも遅いです。

顔を上げるとどこまでも坂道が続いています。ゴールはわかってます。でもそこまでの道のりが遠すぎてイメージできません。

苦しいので下を向いてギシギシとペダルを漕ぎます。

そうすると、少しづつですが先に進んでいます。

目先の風景だけを見ながら黙々と走り続けます。

そして、ふと後ろを振り返ってみると驚くのです。

こんなに遅く、目先だけみて、苦しみながらでも漕ぐのを続けていればちゃんと結果はついてきます。

続ければ先に進んでいる

あれだけ途方もなく先も見えない道だと思ったのに、いつの間にか通り過ぎています。

そしてゴールに辿り着きます。

チームメイトには迷惑かけるんですけどね(^_^;)

これがわたしの続ける理由だと思います。

ダウンヒルは楽ちんだけど寒い

頂上を堪能したら次は下界に戻らねばいけません。

坂道を下るダウンヒルはほとんどペダルを漕ぐ必要がありません。

楽々です。でも山頂付近は寒いです。

ロードバイクで乗鞍を下る時、気を抜くと軽く60キロ近くスピードがでます。

ブレーキを握る手も攣ってきますし何より寒い。

ロードバイク用の折りたたむと手のひらサイズになるウインドブレーカーは必須です。

登りで数時間かかっていた坂道も下りだと10分程度でゲートまで辿りつきます。

あれほど寒かった山頂ですが、下るとどんどん暖かくなってきてちょっと幸せになります。

お尻も痛いし太ももも攣るし大変なことは多いですが得るものも多いです。

ちゃんとトレーニングしないとなぁ・・・・(^_^;)

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ABOUTこの記事をかいた人

一度きりの人生、可能な限り自分の好きな事や夢を実現して楽しい毎日を過ごしたいと考えている「ミレニアム・ファルコン」をこよなく愛す中年です。