昨日の朝、外に出た妻が血相を変えて家に戻ってきた。
「大変!上が無いのよ!無くなってる!」と狼狽した妻の姿にただ事ではないと感じ、2階の物干し台に向かった。
物干し台に出ようと上を見てビックリ、普通ならトタン屋根があるべき場所から青空が見えている。
確かに深夜から風切り音と合わせ時折「バタンバタン」と何か叩き付けるような音がしていた。
(うちの屋根だったんだ・・・)と考えながら状況把握。
はずれた屋根が落下してどこかに被害を出している可能性がある。
築40年になる我が家でトタン屋根が飛ばされたのは今回で2度目。
前回は近くの河川が決壊するほどの大型台風の時だったので今回は完全に油断していた。
目次:
1.被害状況把握
まずは枚数があるかの確認、もし落下していたら軽いトタンとはいえ落ちる角度によっては大事に至る可能性もある。
重なっているものぶら下がっているものを数える。
枚数はあっているようだがぶら下がってるのはいつ落ちても不思議じゃない。
まだ強風は続いていて時折下から上に突き上げるような突風がトタン屋根を飛ばそうと攻撃してくる。
とりあえず崩れたトタンを外さないと危なくて仕方ない。
しかし自然の力は恐ろしい、鉄骨の上に乗せていたはずのトタン屋根がすべて鉄骨の下に巻き込まれてる。人間が同じような形に破壊しようとしたらどれだけのパワーが必要かわからない。
吹きあがる風で手に持ったトタンが舞い上がる。手を放すと数十メートルは難なく飛んでいきそうな勢いだ。
なんとかトタンを外し終えた。他に被害がでなかったことを感謝しつつ復旧に入る。
しかし今までと同じ方法で固定するのには不安を感じる。
今までは↑のフックタイプを地となる鉄骨にひっかけて固定していた。
しかし今回のように強風でトタンが上から押さえつけられるような負荷をかけられた場合外れてしまうという欠点がある。
40年で2回目とはいえ固定の仕方は工夫する必要はある。
何かいい方法が無いかと手持ちのDIY道具を見回していたら見つけました。最強兵器。
2.最強兵器「しめしめ45」
この装置、小型の結束機です。
丸い部分にプラスチック製のベルトが入っていてそれを結束したい部分に巻き付けるだけで結束できてしまうという優れもの。
パッケージにも使用例として新聞の結束などが紹介されていますが、「縛る」という意味ではかなり応用できます。
今回はトタン屋根の固定をするために使います。
3.しめしめ45の使い方
まずドラムから引き出したベルトを本体後ろから差し込みます。
そのままベルトを押し込むと前から出てきます。
これで準備完了です。
あとは結束したい部分に長さを合わせて巻き付けます。先端部分にクリップがあり、巻き付けた後その先端をクリップに差し込むとロックされるのです。
あとは手動でベルトを締めつけることでキッチリ縛ることができます。
この方法で鉄骨とトタン屋根を固定します。
4.クリップの補充方法
クリップが無くなったら補充します。
別売りのクリップ。
本体の裏ぶたを開けます。
そこにクリップを差し込みます。
奥まで差し込んでから引き抜くと芯だけ取れます。
あとは先ほど外した蓋を差し込みます。バネが付いていてクリップを押し出す機構です。
クリップの残量は本体上から見ることができます。さりげなく機能的です。
ベルトも別売りがあります。いざという時に無くなるという事が無いように予備はいつも準備しておくといいですね。
これを使ってサクサクとトタン屋根を固定していきます。
トタン屋根には最初から穴が開いているのでそこに通して縛ります。
真ん中の部分はトタンの穴の関係上従来のクリップを使います。
5.物干し台屋根修復完了!
復旧完了しました。今回は結束機で鉄骨に固定しているのでかなり強固になりました。
細かく結束することで風の影響を受けにくくなります。
台風や突風の場合、風の巻き込みによって端の部分がめくれ上がり全体に負荷がかかると思われるので角の部分は2重で結束しています。
作業途中では邪魔をするように吹いていた突風でしたが作業が完了する頃は穏やかになり効果測定はできませんでしたが手で押してもびくともしません。
これでいつ台風がきても安心です(多分(^_^;))
6.まとめ
今回の突風は全国規模で起こっていたようで、壁の崩落などの被害も多くでていますね。
九州地方の地震や今回の突風など、何となく自然災害が増えてきているように感じるのは気のせいではないと思います。
いざという時のための準備の必要性を強く感じますね。
今回紹介した結束機は応用次第で様々なものを固定できるので災害の時にも重宝しそうです。
コメントを残す