先月8月度の倒産件数が8年ぶりに増加したそうだ。
好調な会社があればそれと対照に潰れていく会社も確実にあるという事だろう。
そんななか東京商工リサーチが倒産企業の社長の星座別統計を発表した。
今回調査に使われたデータは東京商工リサーチが保有する企業データベース。
該当する倒産企業は11万6,505件。
さて一番会社を潰している社長の星座はなんだろうか。
統計に使われたデータは2000年1月1日~2016年5月20日の16年間に負債額1,000万以上で倒産した会社。
年間7,200件以上は軽く倒産しているわけで毎日20件以上倒産している計算になる。
平均5人社員を雇っていたとすると毎日100人は路頭に迷っているわけだ。
会社を潰すというのは社長だけの問題ではなく社員や取引先を巻き込む事だ。
働くなら「潰れない会社」に勤めたいものだ。
今、就活しているなら希望先企業の社長の誕生日を調べたほうがいいのかもしれない。
倒産社長の星座は「みずがめ座」が最多
倒産した11万6,505件のうち、社長の星座で最も多かったのは「みずがめ座」で1万1,220人(構成比9.6%)だった。次いで、「うお座」が1万1,039人(同9.4%)、「やぎ座」が1万868人(同9.3%)の順。「みずがめ座」、「うお座」、「やぎ座」の3星座はそれぞれ1万人を超え、12星座の約3割(同28.4%)を占めた。
寒い時期に生まれた社長が会社を潰しやすいということか?
順位別にならべてみると倒産社長の順番はこんな感じ
- みずがめ座
- うお座
- やぎ座
- おひつじ座
- てんびん座
- おとめ座
- しし座
- さそり座
- いて座
- かに座
- おうし座
- ふたご座
しかし、ここで注意しなければいけないのは、この統計は一定期間における倒産統計のみの集計であるということ。
星座別の倒産期間は「やぎ座」の26.9年が最長
下のグラフをみて欲しい
このグラフは会社設立から倒産までの期間だ。
一番短いのが「ふたご座」の25.8年、最長が「やぎ座」の26.9年となっている。
しかし統計に使われたデータは2000年1月1日~2016年5月20日の16年間のみ。
統計に使われている会社の設立は短くても1990年以前となる。
会社設立から統計開始までの10年間以上の情報は欠如しているわけだ。
問題はその10年間にどれだけの会社が倒産しているかが補完されていない部分だ。
倒産時の社長の年齢も「やぎ座」が58.5歳と最も高い。
次に注目すべきは会社倒産時の社長の年齢だ。
こちらも「みずがめ座」「うお座」「やぎ座」が多いという結果になっている。
実際、東京商工リサーチの統計結果の見解を見てみると
倒産した社長の星座は、「みずがめ座」、「うお座」、「やぎ座」が多く、偏りがみられた。この3星座は、倒産までの期間も長く、倒産時の平均年齢も高いことから、「粘り強さ」や「我慢強さ」も見て取れる。一方、倒産までの期間が短く、倒産時の年齢も低かった「ふたご座」や「かに座」は、「あきらめが早い」と言えるかもしれない。
と書いている。
という事は、統計に含まれていない10年間にあきらめの早い「ふたご座」や「かに座」が早々に会社を潰している可能性があるわけである。
そう考えると3分の2しか含まれない統計データの信頼性はかなり薄いと言わざるを得ない。
この見解からもこの倒産社長星座統計データが不十分だと言える。
この統計は数値としては不十分
統計に使われている会社の設立時から統計開始までの10年間の空白期間の倒産情報が無い信頼性の薄いデータ。
これを正確な統計にする方法はある。
それは統計に使われたデータの2000年1月1日~2016年5月20日の16年間だけの設立~倒産統計を見ることだ。
要は2000年1月1日以降に設立し2016年5月20日までに倒産した会社という統計。
統計機関としては16年間しかないので倒産企業も少ないかもしれない。
しかしスタート(設立)時からゴール(倒産)までの情報でないのは統計としては中途半端すぎるだろう。
まとめ
わたしは小さいながら会社を経営していて「やぎ座」なので今回の統計について噛みついてしまった。
多分、わたしが「ふたご座」や「いて座」だったらこの統計を鵜呑みにして「俺って星座的にも経営者向き」とか思ったかもしれない。
結局、一つの情報としてのネタなのであまり固く考えても仕方ないんだけどね。
しかし、やぎ座は設立から倒産までの期間(以下、倒産期間)が最長で倒産時の年齢が最も高い。
そう考えると堅実に会社を運営するのは「やぎ座」ってことだな。
おあとがよろしいようで(^_^;)
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