正義と善の違い(正義について)

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正義と善の違いとはなんだろう?

しばし、同一の意味合いとして使われる言葉だが、実際は大きく違うと思う。

正義とは「自分の存在する社会を維持するための行動」

とは「自分という個が良いと判断した行動」

だと、私は定義している。あくまで個人論なので正解、不正解はないのだが・・・

今回は正義を考える。

まずは正義としてわかりやすいのは、仮面ライダーや戦隊ものだろう。

彼らは「地球を守る」という主張(正義)の元、怪人を殺す。

仮面ライダー(最近のものは複数ライダーがいるが)は、怪人たちにたった一人で立ち向かう。

そんな怪人たちも、ザコ部下は除いて、基本1人づつ登場する。地球征服するのにである。

普通なら世界各地に拠点を置き、それぞれに指揮系統を持たせ、同時に攻撃すればいいのに、律儀に1人1人出現する。

それもまず最初に仮面ライダーが拠点としているであろう都市近辺に出現し、自分の能力をみせた後、対峙する。

そこには闇討ちなどという卑怯な手段は存在しない。逆に言えば、その行動は怪人たちの「正義」なのかもしれない。

多分、人間だったら、最初に考える事は暗殺だろう。まず、人間の姿の弱い状態の仮面ライダーを暗殺する。その後、ライダーに協力していた連中を暗殺。

邪魔者を始末した後、大手を振って地球征服に着手する。

だが、怪人たちの社会では、そのような行動は「非道」とされるのではないか?正々堂々、一番の敵に立ち向かい勝つ事で初めて社会的地位を得る事ができるのではないか。そう考えれば、子供でも違和感を感じる不可解な怪人たちの武士的※行動は説明がつく。

決して大人の事情やドラマとしての都合上などではない。

※と、ここで「武士道」は正義の見本みたいな書き方をしているが、新撰組などは1人の浪人に対して複数で対峙し、後ろから切りつけることもいとわなかったという。極めて卑怯な戦術だが、安全に社会秩序を維持するためには卑怯などとは言ってられなかったと言われればそれも納得する所ではある。そう考えると

「武士道」=「正義」×

「武士道」=「善」○

というのが正解か。

ここで、正義について考えさせられるのが、戦隊ものである。

彼らは、大体5人一組のチームで怪人に立ち向かう。この場合でもは怪人側は大概1人だ(ザコ部下は数に入れない(-_-;)

で、5人がかりで、1人の怪人をフルボッコにするのである。

「理不尽だろ?」「卑怯とは思わない?」なんて言葉は存在しない。

彼らはチームワークで倒すという行為に陶酔し、敵を殺戮する。

完全に人間社会に害をなす怪人を倒す「正義」という名のもとに行われる「公開リンチ」なのである。

しかし、これらはすべて「正義」である。

正義は定義がわかりやすく、受け入れられやすい行動だ。自分の生活を脅かすものを退治することは「正義」なのだ。

もも太郎が、鬼が島という鬼の住んでいる島に出向いて鬼を退治するのは、鬼からしてみれば悪の所業だろう。

だが、人間からみれば正義の人なのだ。

原爆だってそうだ。罪のない人を大量虐殺しているのに、戦争に勝ったから「正義」とされてしまった。

ある意味、正義ほど理不尽なものはないのかもしれない。

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一度きりの人生、可能な限り自分の好きな事や夢を実現して楽しい毎日を過ごしたいと考えている「ミレニアム・ファルコン」をこよなく愛す中年です。