人間、年齢を重ねると思考が堅くなり柔軟な発想ができなくなる人が多いのではないでしょうか。
10代や20代の若さと余裕ある時間で考える思考と経年劣化ですり減ってしまった中年の思考を比べること自体が無謀なのかもしれませんが、悲観することはありません。
中年だって思考を揉むことで脳が活性化し柔軟な発想力を取り戻すことが可能です。そして凝り固まった思考を柔軟にするのに有効なのが「水平思考」です。
水平思考とはなにか。
水平思考とは簡単に言えば既成の理論や概念にとらわれず創造的なアイデアで問題を解決する考え方です。
それとは逆に論理的、分析的に物事を考えることを「垂直思考」といい、年齢を重ねて経験則が多くなると必然的に過去の事例や既成概念を優先してしまい物事を判断しがちです。
これらは日常生活では簡単に変えることができない思考ですが、今回紹介するゲームはそれがなければ解けない謎を考えるカードゲームです。
その名もブラックストーリーズ:50の黒い物語
レビューには「ウミガメのスープ」のパクリだとか色々言われていますが、元ネタはどうであれ楽しく遊べるカードゲームであることは確かです。
このゲームは遊ぶ人を選びます。
1:自分の常識を世の中の常識と決めつける人。「でも」「だって」が口癖の人に多い傾向ですが、自分の常識以外のことはすべて否定してしまう狭い思考能力の人にはストレスになるでしょう。また常識を押し付ける言動は一緒にゲームをする人にとっても害以外のなにものでもありません。
2:クイズは一度しか使えない。このクイズの答えは1度しか使えません。なので他でこのゲームを遊んだことがある人にとっては楽しむことができません。もし回答者なのに答えを知っている場合は、ネタばらしせず出題者側になって回答者にヒントを提供する大人対応が必要です。
※少し高度ですが出題者がクイズの答えにエッセンスを加えることで新しいクイズとして使うことも可能です。
3:出題者に求められる答えに導くヒントの出し方。このゲームは出題者と回答者にわかれて遊びます。遊び方は簡単、出題者のみがカードの裏に書いてあるクイズの答えを読むことができ、内容を理解した上で問題を出します。しかし、答えは問題だけでは到底思いつかない難問です。回答者は出題者に質問をして答えを推理するのですが、行き詰まった時出題者が投げかけるヒントが回答者の脳を活性化させます。
4:人数はできるだけ多いほうが楽しめる。回答者の人数が多ければ多いほど色々な質問が出て話がはずみます。普通なら「は?何言ってんの」と思うような質問が実は答えに一番近かったりヒントになったりするのです。
5:理不尽でも広い視野で受け入れる器量が必要。クイズはシンプルかつ意味不明なものが多く、刺激的です。そしてその答えは常識では納得しずらいものもあります。その答えに「理不尽だ!」などと意義を唱えるような器量の狭さを見せることなく楽しめることが大前提です。
子供から大人まで楽しめるこのゲーム。
以上のことを踏まえたうえで思考の柔軟性を鍛えるべく是非楽しんでほしいゲームです。
オススメですよ。(*^▽^*)
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