「今までの経験上、それはダメだな」
「そんなの昔からあるじゃん、言い方変えただけでしょ。ダメダメ」
「え~それ誰やるの?俺は反対」
「え?俺反対したから、何やってるか知らないよ」
こんなこと言う上司や同僚、周りにいません?
はっきり言います。そういう人達の近くにいると腐ります。出来る限り距離を置くようにしましょう。
なぜかって?その人たちは「やらない理由を探す」ために活動してるから。
いや、わからなくもない部分もある。
若い頃、仕事で理不尽な事を押しつけられたのかもしれない。
失敗するとわかってる仕事をやらされて、やっぱり失敗したという経験があるのかもしれない。
そこにはイヤイヤやったからうまく出来なかったかもしれないという自己責任は無い。あるのは「他人の失敗に巻き込まれた自分」という被害者意識だけだ。
こういう人はたいてい「経験則」という言葉を口にする。
経験則とはなにか?
ブリタニカ国際大百科事典の解説によると
日常の経験から帰納された事物の因果関係や性状についての知識あるいは法則。裁判官が証拠から事実を認定するに際して不可欠の手段である。経験則のうち一般常識的なものは証明を用いる必要はないが,専門的知識に属するものについては,専門家による鑑定などの証拠調べが必要である。
何やら難しく書いているが、要するに「経験した事が無い事は、それに似た過去の前例に当てはめて判断する。」という意味だ。
失敗した記憶は「成功するまでやらなかったから」ではなく「そもそもそんな事した事が無駄だった」に置換される。
彼らは人の提案で、特に自分が仕事をしなければいけない事になると恐ろしいほど懐疑的な思考になる。
多分、意識するしないに関わらず「自分の考えは必ず正しい」という奢りの部分があるのだろう。私もそうだったかもしれないと言う時期がある。
その時は気がつかない。それが当然だと思っているから、周りから人がいなくなって自分を見つめ直す時間を作る事ができて初めて気が付くことなのかもしれない。
そうなる前に、「ダメ」と言わずに「やってみれば?」と言える器量を持ちましょう。
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