・ESP(Extra-sensory perception):通常の感覚器による知覚を超えた知覚
・サイコキネシス(PK):物体に力を及ぼし得る念力
ほんの些細なきっかけで日常は非日常に変貌してしまう。
親と旅行なんていつぶりだろう。ちょっとすぐには思い出せないぐらい前の話だ。
でも久しぶりに旅行にきている。場所は東京。特に具体的な目的はなく観光をからめて大学生の孫(私の娘と息子)にも会わせたいと思っていた。
今日は天気も良く観光日和だ。とりえあず行先は決めず移動することにした。
駅は通勤時間でもないのに混んでいる、いったいどこからこの人たちは湧いてくるんだ?と不思議に思ったが、考えてみたら自分たちもその一人だと気がついてすこし可笑しくなった。
とりあえず山手線で上野に向かうことに決めホームへ。アメ横探索でもするかな。
時間通りに駅に到着した電車になだれ込むように乗り込む人波、その波に揉まれながら父と妻・子供たちが電車に乗り込むのは見えたが母の姿が見えない。
私は母の姿を求め周りを見回した。
「いた!」
なんと母は進行方法と逆のホームに立ち、線路の下をのぞき込んでいる。すでに発車のベルが鳴り響いていて確実に間に合わないことを確信した私はそのままホームに残ることにした。
ドアが閉まり母と私以外の家族を乗せ電車は発車してしまった。とりあえず携帯で連絡を取れば合流もできるのだから慌てる必要はない。良い時代になったものだ。
母は変わらず線路を見つめている。
そのホームに快速電車が通過するとアナウンスが流れた。
(この駅って快速通過するんだっけ?)
と思いながら、人を避けながら母に元に向かう。人が多いので母のことを呼ぶのは少々恥ずかしい。なんとか電車が来る前に母のところまでは行きたいと思いつつ、私はホームと線路の境界線を使い移動することにした。
イエローラインを越えて移動を始めたとき、線路を見つめる母の姿が目に入った。そのまま母の目線を追うと、そこには母のハンカチが落ちているのが見えた。
(ハンカチを落としたのか?なんで?)と足早に進む私、後方から電車が近づいてくる気配がした。黄色い線の内側に入れというアナウンスが聞こえる。
あと数メートルで母に手が届くという瞬間、けたたましい警笛と共に電車が私の横を通過した。同時に母がハンカチに向けて手を伸ばすのが見えた。
電車はそのまま母の前も通過していく。私は母の元にたどりつき肩に手を添え後ろに下がらせた。
「危ないな、ぶつかるとこだったじゃないか」
と少し怒りながら母をみて驚いた。母の手にホームに落としたはずのハンカチが握られているではないか。電車が通過する瞬間までは線路に落ちてたはずなのに・・・?
母は何事も無かったように「ごめんごめん、人がすごくて近づけんかった。」と逆側のホームにいた説明をする。
「そのハンカチ、線路に落としてなかった?」と聞こうと思ったが、すでに母は反対側のホームに進み始めている。(まぁ見間違いかな)と私は移動しながら娘に電話をかけてみた。数回コールしたあと留守番電話に切り替わる。(まだ電車移動中か。マナーにしてたら気が付かないかもな)と思いつつホームに並ぶ。
乗り込むときの混雑からすると私と母が乗り遅れたことも気づいていない可能性がある。
そうこうするうちに次の電車が来たのでとりあえず乗り込んだ。移動しやすいようにドアの前に立つ。
電車は変わらず混んでいる。電話はあきらめLINEで「いまどこ?」と送ってみたが返事はない。「おばあちゃんと一緒に電車に乗り遅れたから駅付いたらホームで待ってて」と続けて送る。
目的地は上野と決めてあるので、最悪連絡が取れなくても上野駅までいけば合流できるだろうし、駅に降りて私たちの姿がなければ携帯を確認するだろう。
(しかしさっきは線路にハンカチ落ちてるようにみえたけどなぁ)とボーっと考えていたとき電車のドアが開いた。まだ上野駅ではない、あと何駅かなと考えていたとき、突然母が電車から降りてしまった。
「あ、まだここじゃないよ!」と声をかける間もなく階段のほうに進んで行く。
まじでいってんのか?と私もしかたなくホームに降りる。すでに母は階段を昇り始めてる。
(ちょ、ちょっとボケたわけじゃないよな、こないだ77歳になったけどそんな兆候なかったと思ったのに)とザワザワする気持ちを抑えつつ母のことを追いかける。
私が階段の下に来たときすでに母はすでに登り切っている。「はやくね?足、まじで?」と思わず声に出しながら階段を駆け上る。
息を切らしながら階段を上り母の姿を探す。
駅構内にあるトイレの前に立っている母の姿を見つけたとき、その横に立つ娘の姿が目に入った。母と話をしていた妻も私に気づき手を振っている。なんでこんな駅に降りてるんだ?と思ったとき、男子トイレから父と息子が出てきた。
娘が私に近づきながら説明してくれた。
「おじいちゃんがお腹痛いっていうから急いで一番近い駅で降りたの。パパとおばあちゃんがどこにいるかわからなかったから声かけれなくて、降りてから連絡しようとしてLINEに気が付いたの、ごめんね。で、返事送ろうとしたらおばあちゃんが来たから驚いた!なんでここで降りたのわかったの?」
少々興奮気味に話す娘を見ながら「それはこっちが聞きたい」とのどまで声が出かけていた。
ハンカチの件は見間違いだとしても、この駅に降りたのは間違いない。
私たちがこの駅に到着したときはすでにトイレ前にいたみたいだし、ホームからトイレはまったくみえないのだ。
もしかしたら、母は超能力者なのかも!
それならさっきのハンカチの件も説明がつくし、この駅にみんなが降りたのを感じる事もできるだろう。
しかし、今日の出来事はそうとしか説明が・・・
ということは、私にも隠された能力が?
超能力がある!!
と思ったとき目が覚めた
目が覚めた
目が覚めました。
自分でも驚きの夢落ちですよ。
いや、ほんっと驚いた。久々リアリティある夢でさ、
期待させやがって!
もうね、あまりにリアルすぎて誰かに伝えたくてたまらなかったんです。
最後まで読んでいただけたならこの悔しさわかってもらえます?
あれ?わかりません?
んー・・・
ほら、夢実現サイトなんで・・・
では!
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