家の本棚に小説、ビジネス書、漫画などあらゆるジャンルの書籍が溢れかえっています。
定期的に一度読んで当面読み返すことが無いと判断した書籍はダンボールに詰め倉庫に入れています。
しかし、捨てないので溜まる一方です。
そんな状況を打破するために始めたのが本を電子化する「自炊」※という方法。
※書籍を電子化する際、データを「自ら吸い込む」ことから「自炊」と呼ばれるようになったようです。
最初は大切な本を断裁するなんて考えられませんでした。
しかし、ダンボールに詰めた本はふと読みたくなっても探し出すのが大変で「読みたい」と思ったタイミングを失する事多数。それはそれで不幸です。
「所蔵しているのに読めない本」ほど空しいものはないと悟ったわたしは書籍の電子化に目覚めました。
自炊を始めたのは6年前。すでに電子書籍化した書籍は800冊を軽く超えています。
一時期、狂ったように電子化したこともあって最近ちょっと自炊作業をしていませんでした。
禁断の裁断禁止書籍にメスを入れる。
また、絶対に断裁しないと決めている書籍もありました。
その一つが「ドラゴンボール」
幾度となく読んだため擦り切れた表紙、経年劣化で茶色く変色した中身。
思い入れの深い書籍の一つです。
しかし、今回、久しぶりに「自炊」しようと思い立ちました。
理由は「やっぱ電子化したほうが楽だから(^_^;)」
iPad miniに入れて持ち歩けばいつでもどこでも読めます。
漫画だとすでに「ワンピース」や「NARUTO」は電子化して持ち歩いています。
まぁそういう時代ってことですね。では実践編に進みましょう。
まずは断裁から
わたしの所有している断裁機は「PLUS PK-513L」という機種
今もまだ現役で売ってるんですね。驚きました。
わたしはこれに経験則から少しカスタマイズをしています。
PLUS PK-513Lをカスタマイズ
断裁機は基本、刃と一緒に押さえが出てきて本を上から押さえて断裁します。
しかし、上からの押さえが強すぎて本が変形してしまい面に対して斜めに断裁されてしまうのです。
これを防止するには本が抑えられたとき斜めにならないようにする必要があります。
そしてカスタマイズしたのがコレ
まずは本を設置する場所にゴムシートを敷いています。
これにより本が滑らないようにしています。
次が裏面
薄い(1ミリ程度)金属プレートを裏側に貼っています。
これにより抑えられて変形しようとしてもこの金属プレートがあるため形が変形せず綺麗に断裁できるようになっています。
これを使った断裁面がコレ。
ここを断裁するわけですが、金属プレートの押さえがあるおかげで下のように綺麗に均等に切れています。
ピントがきてなくてわかりづらいですね(^_^;)。
要は1ページ目と最終頁の切れる幅が同じという事です。説明ヘタだな(^_^;)。
実践!ドラゴンボールを断裁
では、ドラゴンボールを断裁していきます。
少年誌の単行本はの場合、11センチの幅で断裁するようにしています。
この幅は微妙で背表紙の接着剤が多くついている単行本だと綺麗に切れなかったりします。
本の設置目安のキーパーを11センチのところに合わせます。
本を設置します。このとき注意するのはキーパーに合わせるのではなく、メモリの方に本をしっかりとくっつっけます。
本体上部にある安全装置を解除したら
ここから躊躇せず、一気にハンドルを下ろします。
ザクザクっとほとんど抵抗なく断裁されます。
指なんか簡単に切断できちゃうので取扱いはくれぐれも注意です。
綺麗に断裁できました。
わたしはカバーも一緒に断裁するのでこんな感じに切れています。
11センチ幅で断裁すると、コマワリと断裁面に多少余裕があるのがわかります。
しかし、背表紙の糊付け部分が多い本の場合、くっついたままになる場合があります。
このように糊付けの残った場合、手で剥がします。
この糊付けが残ったままだと、あとでスキャンする際に大変な事になります。
次に表表紙の断裁を行います。断裁するのは折り返し部分です。
カットラインをレッドランプで確認しながら断裁します。
赤いラインに断裁したい部分を合わせます。
断裁された折り返し面です。作者の貴重なコメントがある部分ですが、電子化はしません。
この作業を断裁する冊数分行います。
断裁完了です。
表紙の裏面はいらないので捨てちゃいます。
大体一冊にかかる時間は、本体設置→断裁→表紙折り返し部分断裁で1分少々でしょうか。
慣れればそれほど時間はかかりませんが、神経は使います。
今回はとりあえず1巻から10巻まで断裁しました。
次にスキャニングに入ります。
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