中年男の親切心は百害あって一利なし

悲鳴
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生きにくい世の中になったものだ。

特に中年男性にとっては、親切心が裏読みされてしまう風潮ができてしまったようだ。

少し前になるが、息子の新しい制服を妻と一緒に学校指定の洋服屋に取りに行った時だ。

その服屋には駐車場がないため、服屋の前に路上駐車し私は車に残り、妻だけ服屋に行ってもらった。

服を受け取ってすぐ出てくると思っていたのだが、待てども出てこない。

そんな時、その服屋から小学生3~4年生ぐらいの女の子が出てきた。

店の前に置いている自転車に乗って出かけるつもりらしい。

その子が自転車のカギをはずそうと前かがみになった時、ポケットからハンカチらしきものが落ちた。その子は落ちたことに気がつかず、そのまま自転車に乗って行きそうになった。

それを見て、「そこの女の子!」と車に乗ったまま声をかけようとしたのだが、思わず声を飲んでしまった。

その理由は、学校のお知らせなどを保護者に連絡するために登録しているメーリングリストに送られてきた一通のメールのせいだ。

そのメールの件名は「不審者メール」

このメールは子供が通学途中などで危険な目にあった場合、連絡を受けた学校が一斉に通知し、親御さんに注意喚起するものだ。

そのメールの中に「不審な男性に車から声をかけられ怖くなって逃げた」というものがあったのである。

まさに、今のシチュエーションまんまだ。

車に乗ったまま声をかけるのも危険、ましてや車を降りて声をかけようものなら悲鳴をあげられかねない。

しかし、ハンカチがないことに後で気が付いたらショックだろうな、しかし不審者扱いされる可能性があるのは困る。

などと葛藤している間に、自転車に乗り走ろうとした女の子はハンカチを落としたことに気が付き事なきを得たのだが、私は煮え切らないモヤモヤとした気分が残ってしまった。

戻ってきた妻に事の顛末を話したところ、大笑いしながら一言「声かけなくてよかったね」と言われた。

声をかけなかったことでモヤモヤしてたのだが、声をかけなかったことを評価されてしまうのはいかがなものなのか。

それほど、今の日本は親切心を親切心として素直に受け取れなくなってしまったのだなぁと残念な気持ちになってしまった。

特に中年男の、女の子に対する親切心は百害あって一利なしだ。痛くもない腹をさぐられるなら見て見ぬふりをした方がいいらしい。

あー世知辛い( ノД`)シクシク…

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一度きりの人生、可能な限り自分の好きな事や夢を実現して楽しい毎日を過ごしたいと考えている「ミレニアム・ファルコン」をこよなく愛す中年です。